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手巻きムーブメントの世界最薄記録という問題がある。

"さらに、最薄ムーブメントの世界記録も一枚岩ではない。センターローターの自動巻きムーブメントではCal.2120/21が世界最薄記録保持機だが、マイクロローター(ローターがムーブメント地板と同じレイヤーに収まっている形態)のムーブメントでは、ブルガリによるBVL 138 フィニッシモのキャリバーが2.23mmで世界最薄記録を保持する。さらに、ペリフェラルローターの自動巻きムーブメントの土俵にも世界記録が存在する。

2022新作 ブルガリ オクト フィニッシモ ミニッツリピーター SAP103279

オクト フィニッシモ ミニッツリピーター
Ref:SAP103279
ケース径:40.0mm
ケース厚:6.9mm
ケース素材:18Kピンクゴールド(サンドブラスト仕上げ)
防水性:30m
ストラップ:ブラウンアリゲーター、18Kピンクゴールド製アーディヨンバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.BVL 362、約42時間パワーリザーブ、毎時21,600振動、36石
仕様:時・分・秒(スモールセコンド)表示、ミニッツリピーター、コート・ド・ジュネーブ、シースルーケースバック

そして、手巻きムーブメントの世界最薄記録という問題がある。シンプルな機構と複雑機構の両方に世界記録がある。ブルガリは複雑時計においても、世界最薄のトゥールビヨン(ケースとムーブメント両方)や世界最薄のミニッツリピーター(同)などの世界記録を保有している。しかし、何を絶対的な世界記録とすることがどれほど難しいかを知るために、リピーターの世界記録を例に見てみよう。

ブルガリ オクト フィニッシモ ミニッツリピーターのムーブメントBVL362の厚さはわずか3.12mmで、オクト フィニッシモが登場するまでは世界最薄のリピータームーブメントだったヴァシュロン・コンスタンタンのパトリモニー コンテンポラリーミニッツリピーターCal.1731の3.90mmより0.78mmだけ薄い。さらに厄介なのは、ヴァシュロンのRef. 4261(製造年:1943年~1951年、36本製造)は厚さ3.10mm仕様のムーブメントを搭載していた。さらに、1981年にはジェラルド・ジェンタがケースを含めて厚さ2.72mmのミニッツリピーターを発表しているのだから、なおさらである。この時計のムーブメントの寸法を調べたことはないが、2.72mmよりも薄いことは間違いないだろう。

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