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ラファエル・ナダル、リシャール・ミルを着用して史上最多の21回めのグランドスラムを達成

背水の陣で、時計とともに大逆転を果たしたのだ。

ラファエル・ナダル(Rafael Nadal)は今、スポーツ史上最も偉大な男子テニス選手となった。先日、彼は全豪オープン男子決勝でダニル・メドベージェフ(Daniil Medvedev)を破り、男子史上最多の21勝というグランドスラムタイトルを獲得し、その地位を確固たるものにした(これは彼と同世代のロジャー・フェデラー(Roger Federer)やノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)よりも1勝多い)。

しかも、2セット先取された状態から、この偉業を成し遂げたのだ。その勝負強さもさることながら、何が決め手となったのだろう? もちろん、我々にとっては時計である。彼は、いつもそうであるように、この試合の間リシャール・ミル(RM)を腕につけたままプレーを続けた。家で採点していた人なら、5時間半も腕時計をしたままテニスをしたとわかったはずだ。

リシャールミル ナダル偽物 RM 27-04 トゥールビヨン ラファエル・ナダル

2010年にリシャール・ミルは、ラファエル・ナダルとのパートナーシップを発表。手にした瞬間に笑ってしまうほど超軽量なRM 027は、ありえないほどの力が加わるナダルの腕の上という、過酷な環境にも耐えうるタフさと、水にも浮かぶほどの軽さを兼ね備えた驚異的なモデルだ。ナダルとリシャール・ミルの10周年を記念して、RM 027は5代目となるRM 27-04を発表したのだ。

2013年のRM27-01、2015年の27-02、2017年の27-03、そして新作の見事なRM27-04が登場。その仕様は一般的なものと比較するとまるでスーパーカーのようにも見える。ケースは、"TitaCarb"と呼ばれる新素材で作られており、過去作と同様に、ナダルがテニスをプレーしている最中に着用するよう設計されている。

スティール製ケーブルの編み方はテニスラケットにインスパイアされており、ラケットのように見せているだけでなく、プロのテニスプレイヤーが受ける衝撃やGにも対応できるように、ムーブメントを支える構造に工夫をした。

そして、これはただのRMではなく、RNの…ラファエル・ナダルのRMだったのだ。リシャール・ミル RM 27-04 トゥールビヨン ラファエル・ナダルは、ブルーのストラップとオレンジのリューズが特徴的だ。フロントとバックのサファイアクリスタルは、文字通りテニスのストリングをイメージしたスティール製ケーブルで覆われ、そこからなかのムーブメントを見ることができる。この時計は、最高の軽さとグランドスラムでの勝利を目指し、“TitaCarb®(リシャール・ミル独自の新素材)”で鍛造されている。この時計の詳細については、ジェームズ・ステイシーの記事を。

ナダルがいつまで頂上に立っているかは誰にもわからない。“他の選手たち”は、グランドスラム1勝分後ろにいるだけだが、今日の主役は彼であり、彼の時計もそうなのだ。